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足を描き足す

  

足を描く

続いて、足を描き足します。 足は、耳と同じように外側を茶色、内側を淡い黄色で塗ります。 なお、真円ではなく楕円で作成します。

まずは右足を作成し、それをクローンで複製して左足にしますクローンとは、リンク付きの複製のことです

足を描き足す

では、右足を作ります。

1. 右足の外側の楕円を作る
1. 右足の外側の楕円を作る

上図のように右足の外側を作ります。 フィルは茶色(R=212 G=85 B=0)、ストロークは黒色で幅 1 に設定します。 なお、後で修正するためにわざと違和感があるほど大きくしています

2. 右足の内側の楕円を作る
2. 右足の内側の楕円を作る

上図のように右足の内側を作ります。 フィルは淡い黄色(R=255 G=230 B=128)、ストロークは黒色で幅 1 に設定します。 違和感がありますが、後で修正するので大丈夫です

では次に、右足の外側と内側をグループ化します。

3. 右足の外側と内側を選択する
3. 右足の外側と内側を選択する

上図のように右足の外側と内側を選択します。 バウンディングボックスが2つ表示されています。

では、右足の外側と内側をグループ化しましょう。 キーボードのCTRL+G(ジー)を押してください

4. 右足の外側と内側がグループされる
4. 右足の外側と内側がグループされる

上図のように右足の外側と内側がグループされます。 バウンディングボックスが1つになっているのがわかります。

では続いて、クローンの機能を使ってみましょう。 クローンとはリンク付きの複製のことで、形状やフィル/ストロークを共有した複製のことです

5. 編集(E) -> クローン(N) -> クローンを作成(N)を実行
5. 編集(E) -> クローン(N) -> クローンを作成(N)を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "クローン(N)" -> "クローンを作成(N)"を実行します(またはキーボードのALT+Dを押します)。

6. 右足の外側と内側が複製される
6. 右足の外側と内側が複製される

上図のように右足の外側と内側が複製されます。 なお、コピー元と完全に重なっているため見た目ではわかりません

では複製先、つまりクローンを左足の位置へ移動させましょう。 キーボードのカーソルキーの右()を押し続けてください

7. クローンを左足の位置へ移動させる
7. クローンを左足の位置へ移動させる

上図のようにクローンを左足の位置へ移動させます。 続いて、左足を反転させます。

8. ツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタンを押す
8. ツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタンを押す

上図のように画面上部にあるツールコントロールの[選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタン([選択オブジェクトを水平方向に反転]ボタン)を押します。

9. 左足が水平反転される
9. 左足が水平反転される

上図のように左足が水平反転されます。 これで左右対称になりました。

ただし、位置がちょとズレていますので微調整しましょう。 キーボードのカーソルキー()で適切な位置に移動します

10. 左足を微調整する
10. 左足を微調整する

上図のように適切な位置に左足を移動します。

ではここで、画面下部の通知エリアに注目してください

11. 通知エリア
11. 通知エリア

上図のように通知エリアに "クローン ..." と表示されています。 選択しているオブジェクトが、複製元のオリジナルではなく複製先のクローンであることがわかります

では次に、左足(クローン)を拡大してみましょう。 拡大縮小ハンドルで拡大してください

12. 拡大縮小ハンドルをドラッグ
12. 拡大縮小ハンドルをドラッグ

上図のように拡大縮小ハンドルをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

13. 左足のみが拡大される
13. 左足のみが拡大される

上図のように左足のみが拡大されます。 形状やフィル/ストロークが共有されるクローンであるにも関わらず、形状が連動していません

形状が連動しなかった理由は、拡大したものが複製先のクローンであるためです。 複製元であるオリジナルの形状を変更すれば複製先であるクローンも連動しますが、逆では連動しません

では左足の拡大を取り消しましょう。 画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "元に戻す(U)"を実行します(またはキーボードのCTRL+Zを押します)。

14. 左足が元に戻る
14. 左足が元に戻る

上図のように左足が元に戻ります。

では次に、複製元であるオリジナル、つまり右足を縮小してみましょう。 ただし、右足の選択はマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のクリックではなく、クローンからたどって選択しましょう

15. 編集(E) -> クローン(N) -> オリジナルを選択(O)を実行
15. 編集(E) -> クローン(N) -> オリジナルを選択(O)を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "クローン(N)" -> "オリジナルを選択(O)"を実行します(またはキーボードのSHIFT+Dを押します)。

16. 右足が選択される
16. 右足が選択される

上図のように複製元であるオリジナルの右足が選択されます。 また、少しの間だけですが、複製元と複製先の間が破線で結ばれます

では次に、右足(オリジナル)を縮小してみましょう。 拡大縮小ハンドルで縮小してください

17. 拡大縮小ハンドルをドラッグ
17. 拡大縮小ハンドルをドラッグ

上図のように拡大縮小ハンドルをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

18. 右足と左足が縮小される
18. 右足と左足が縮小される

上図のように右足と左足が縮小されます。 このように、複製元であるオリジナルの形状を変更すると複製先であるクローンも連動して縮小されます

では最後に微調整しましょう。

19. 右足の大きさを調整する
19. 右足の大きさを調整する

上図のように右足の大きさを調整すれば両足は完成です。 これで後は、テキストを残すのみです。

  

キーボード操作でのオブジェクトの回転

選択ツールでオブジェクトを選択すると拡大縮小ハンドルが表示され、さらにクリックすると回転/傾斜ハンドルに切り替わります

回転/傾斜ハンドルの各角の矢印をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグすることで対象を回転することができますが、実はキーボードでも同様の操作が行えます

操作/コマンド 説明
] 選択中のオブジェクトを時計回りに回転する
※初期設定では15度単位で回転する
[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに回転する
※初期設定では15度単位で回転する
CTRL+] 選択中のオブジェクトを時計回りに90度回転する
CTRL+[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに90度回転する
ALT+] 選択中のオブジェクトを時計回りに1画面ピクセルだけ回転する
※モニタ上の1ピクセル
※バウンディングボックスの角でのモニタ上の1ピクセルぶん
ALT+[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに1画面ピクセルだけ回転する
※モニタ上の1ピクセル
※バウンディングボックスの角でのモニタ上の1ピクセルぶん
  

まとめ

クローンの機能を使うことで、オブジェクトをリンク付きで複製することができます。 クローンで複製した場合は、複製元のオリジナルのオブジェクトの形状やフィル/ストロークを変更すると複製先であるクローンも連動します。

操作/コマンド 説明
ALT+D 選択中のオブジェクトをクローンで複製する
SHIFT+D 選択中のオブジェクトに関連付けられているオリジナルのオブジェクトを選択する

キーボード操作でもオブジェクトの回転が行えます。

操作/コマンド 説明
] 選択中のオブジェクトを時計回りに回転する
※初期設定では15度単位で回転する
[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに回転する
※初期設定では15度単位で回転する
CTRL+] 選択中のオブジェクトを時計回りに90度回転する
CTRL+[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに90度回転する
ALT+] 選択中のオブジェクトを時計回りに1画面ピクセルだけ回転する
※モニタ上の1ピクセル
※バウンディングボックスの角でのモニタ上の1ピクセルぶん
ALT+[ 選択中のオブジェクトを反時計回りに1画面ピクセルだけ回転する
※モニタ上の1ピクセル
※バウンディングボックスの角でのモニタ上の1ピクセルぶん
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