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オブジェクトのスナップ(吸い寄せ)(その2)

オブジェクトを他のオブジェクトやグリッドに吸い寄せる(続き)

前の記事の『オブジェクトのスナップ(吸い寄せ)』からの続きです。 この記事では、まだ説明できていないスナップの設定の詳細について解説します

スナップバーには19個ものボタンが並んでいます。 ここでは、まだ説明できていない残りのボタンも含めてボタンの意味について説明します。

スナップバー
スナップバー

上図のようにボタンは(A)から(E)の5つのグループに別れています。 グループごとに以下で解説します。

(A)のボタン

(A)の[スナップ有効]ボタン([スナップ有効]ボタン)はスナップの機能の有効/無効を切り替えるためのものです。 このボタンがオフになっていると、スナップの機能は一切働かなくなります

(B)グループのボタン群

一番上の[境界枠にスナップ]ボタン([境界枠にスナップ]ボタン)をオンにすることでグループ内の他のボタンが押せるようになります。

グループ内の他のボタンをオンにした時のスナップポイントは以下の通りです。

操作/コマンド ~を
スナップ
~に
スナップ
説明
[境界枠のエッジにスナップ]ボタン × ・バウンディングボックスの辺
[境界枠の角にスナップ]ボタン ・バウンディングボックスの角
[境界枠のエッジの中間点にスナップ]ボタン ・バウンディングボックスの辺の中間点
[境界枠の中央にスナップ]ボタン ・バウンディングボックスの中心
バウンディングボックス関連のスナップポイント
バウンディングボックス関連のスナップポイント

(C)グループのボタン群

一番上の[ノード、パス、およびハンドルをスナップ]ボタン([ノード、パス、およびハンドルをスナップ]ボタン)をオンにすることでセグメントとノードハンドルのスナップが有効になり、グループ内の他のボタンが押せるようになります。

  
グループ内の他のボタンが押せるようになるだけでなく、スナップされる対象にセグメントとノードハンドルが加えられます。

グループ内の他のボタンをオンにした時のスナップポイントは以下の通りです。

操作/コマンド ~を
スナップ
~に
スナップ
説明
[パスにスナップ]ボタン ・パスのセグメント
[パスの交差点にスナップ]ボタン × ・パスのセグメントの交差点
[矩形の角を含むシャープノードをスナップ]ボタン ・パスのシャープノード
・矩形のシェイプの角
[円/弧の四分円点を含むスムーズノードをスナップ]ボタン ・パスのスムーズノード
・円の四分円点
[直線セグメントの中間点をスナップ]ボタン × ・パスのセグメントの中間点
パス関連のスナップポイント
パス関連のスナップポイント

(D)グループのボタン群

一番上の[その他のポイント (中心点、ガイド原点、グラデーションハンドルなど) をスナップ]ボタン([その他のポイント (中心点、ガイド原点、グラデーションハンドルなど) をスナップ]ボタン)をオンにすることでグループ内の他のボタンが押せるようになります。

グループ内の他のボタンをオンにした時のスナップポイントは以下の通りです。

操作/コマンド ~を
スナップ
~に
スナップ
説明
[オブジェクトの中心をスナップ]ボタン ・オブジェクトの中心
[アイテムの回転中心をスナップ]ボタン ・回転の中心
[テキストのアンカーとベースラインをスナップ]ボタン ・テキストのアンカー
・テキストのベースライン
その他のスナップポイント
その他のスナップポイント

(E)グループのボタン群

ページの境界・グリッド・ガイドへのスナップを有効にするためのボタン群です。

操作/コマンド ~を
スナップ
~に
スナップ
説明
[ページの境界にスナップ]ボタン × ・ページの境界
[グリッドにスナップ]ボタン × ・グリッド
※グリッドが表示されている時だけ
[ガイドにスナップ]ボタン × ・ガイド
※ガイドが表示されている時だけ
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シャープノードとスムーズノード

スナップの設定の中に、『シャープノード』と『スムーズノード』という用語が出てきます。 それぞれについて、ここで説明しておきます。

パスは、各点となる『ノード』およびノードとノードを結ぶ線である『セグメント』から構成されます。 シャープノードやスムーズノードというのは、ノードの種類のことを指します。 各点であるノードには、シャープノードとスムーズノードの2種類があります

シャープノードでは、両側のセグメントをそれぞれ自由な方向に伸ばすことができます。 つまり、シャープノードは鋭角を表現することができます

一方、スムーズノードでは、両側のセグメントはもう一方と逆方向にしか伸ばすことができません。 つまり、スムーズノードは鋭角を表現することはできません

なお、スムーズノードには通常のスムーズノードに加え、対称ノード・自動スムーズノードと呼ばれるものもあります

ノードの種類を確認する方法は以下の通りです。

1. 選択ツールで対象のパスを選択
1. 選択ツールで対象のパスを選択

上図のように選択ツールで対象のパスを選択します。 続いて、ノードツールに切り替えます。

2. ノードツールを選択
2. ノードツールを選択

上図のように画面左部にあるツールボックスからノードツールを選択します(またはキーボードのF2(またはN)を押します)。

3. ノードとセグメントが表示される
3. ノードとセグメントが表示される

上図のように表示が変化し、ノードとセグメントが表示されます。 ではここでノードの形状に注目してください。 ノードによってノードの形状が異なっているのがわかります

4. ノードの形状が異なる
4. ノードの形状が異なる

上図のように菱形で描かれているノード・四角で描かれているノード・円で描かれているノードの3種類があります。

菱形で描かれているのがシャープノード、四角で描かれているのがスムーズノードか対称ノード、円で描かれているのが自動スムーズノードです。 このように、ノードの形状でノードの種類を判別することができます

  
スムーズノードと対称ノードは同じ形状であるため、形状の見た目では区別できません。

また、画面下部の通知エリアでもノードの種類を確認することができます。

5. マウスカーソルをノードに乗せる
5. マウスカーソルをノードに乗せる

上図のようにマウスカーソルをノードに乗せます。

6. 通知エリアにノードの種類が表示される
6. 通知エリアにノードの種類が表示される

上図のように通知エリアにノードの種類が表示されます。

ノードの種類 説明
シャープノード 鋭角を表現することができる
スムーズノード 鋭角を表現することはできない
対称ノード 同上
※スムーズノードの一種
自動スムーズノード 同上
※スムーズノードの一種
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ガイドについて

グリッドについては説明しましたが、ガイドについてはまだ説明していませんでした。 ここで、ガイドの操作について解説しておきます。

ガイドは、グリッドと同じくスナップ先として使用するための基準線です。 ただし、一定間隔で規則的に描かれるグリッドとは異なり、ガイドは好きな位置に作成することができます。

ガイドは、キャンバスの上部・左部にあるルーラから引き出すことで作成します。 上部のルーラからは水平のガイドが、左部のルーラからは垂直のガイドが引き出せます。

1. ルーラ
1. ルーラ

上図のようにキャンバスの上部・左部にある定規のような部分がルーラです。 では、実際に引き出してみましょう。

上部のルーラにマウスカーソルを乗せ、マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグしてガイドを引き出します。

2. 上部のルーラを引き出すようにドラッグ
2. 上部のルーラを引き出すようにドラッグ

上図のように上部のルーラを引き出すようにドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

3. 引き出されたガイド
3. 引き出されたガイド

上図のようにドラッグ終了位置にガイドが引き出されます。 このように上部のルーラから引き出すと水平のガイドが作成されます。

  
左部のルーラから引き出すと垂直のガイドが引き出されます。

続いて、作成済みのガイドを移動してみましょう。 ガイドの上にマウスカーソルを乗せ、ガイドをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグすることで移動できます。

4. ガイドをドラッグ
4. ガイドをドラッグ

上図のようにガイドをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

5. 移動されたガイド
5. 移動されたガイド

上図のようにドラッグ終了位置にガイドが移動します。 このように作成済みのガイドはドラッグ操作で移動することができます。

次に、ガイドを削除してみましょう。 ガイドをキャンバス外に移動すると、ガイドは削除されます

6. ガイドをドラッグ
6. ガイドをドラッグ

上図のようにガイドをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

7. ガイドが削除される
7. ガイドが削除される

上図のようにガイドが削除されます。 このように、ガイドをキャンバス外に移動することでガイドを削除することができます。

  
ガイドの上にマウスカーソルを乗せた状態でDELETEキーを押すことでもガイドを削除することができます。

では次に、斜めのガイドを引き出してみましょう。 ルーラの端から引き出すことで、斜めのガイドを作成することができます

8. ルーラの端から引き出すようにドラッグ
8. ルーラの端から引き出すようにドラッグ

上図のようにルーラの端から引き出すようにドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

9. 引き出されたガイド
9. 引き出されたガイド

上図のようにドラッグ終了位置にガイドが引き出されます。 このようにルーラの端から引き出すと斜めのガイドが作成されます。 なお、上部・左部のどちらのルーラからでも斜めのガイドを引き出せます

続いてはガイドの回転について説明します。 ガイドは、アンカーを中心に回転させることができます

10. アンカー
10. アンカー

上図のようにガイドには赤色の円が描かれていますが、この赤色の円がアンカーです。 このアンカーを中心にガイドを回転させることができます。

ではガイドを回転させましょう。 ガイドの上にマウスカーソルを乗せ、SHIFTキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。

11. SHIFTキーを押しながらガイドをドラッグ
11. SHIFTキーを押しながらガイドをドラッグ

上図のようにSHIFTキーを押しながらガイドをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

12. 回転したガイド
12. 回転したガイド

上図のようにガイドがアンカーを中心に回転します。 なお、SHIFT + CTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグすることで15度単位で回転させることもできます

実際にやってみましょう。 ガイドの上にマウスカーソルを乗せ、SHIFT + CTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。

13. SHIFTキーとCTRLキーを押しながらガイドをドラッグ
13. SHIFTキーとCTRLキーを押しながらガイドをドラッグ

上図のようにSHIFTキーとCTRLキーを押しながらガイドをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

14. 15度単位で回転したガイド
14. 15度単位で回転したガイド

上図のように15度単位で回転し、ガイドが水平になりました。 このように15度単位にピッタリ合わせることができます

続いては、アンカーの移動です。 アンカーはガイドの線に沿って移動、つまりスライドさせることができます。 試してみましょう。

アンカー上にマウスカーソルを乗せ、CTRLキーを押しながらマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。

15. CTRLキーを押しながらアンカーをドラッグ
15. CTRLキーを押しながらアンカーをドラッグ

上図のようにCTRLキーを押しながらアンカーをドラッグします。 赤色の矢印はドラッグの動きを表しています。

16. 移動したアンカー
16. 移動したアンカー

上図のようにアンカーがガイドの線に沿って移動します。

ここまでマウスでガイドを操作してきましたが、マウスだと正確な位置にガイドを置くことが難しい場面もあるでしょう。 ガイドは、ガイドラインダイアログから数値を入力することでも移動させることができます

17. ガイドをダブルクリック
17. ガイドをダブルクリック

上図のようにガイドをマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でダブルクリックします。

18. ガイドラインダイアログが開く
18. ガイドラインダイアログが開く

上図のようにガイドラインダイアログが開きます。 このダイアログで数値を入力することで正確な位置にガイドを置くことができます。 なお、XとYはアンカーの座標です

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まとめ

スナップとは吸い寄せの機能のことで、ガイドやグリッドおよび他のオブジェクトにピッタリと寄せることができます。

スナップの動作は、画面右部にあるスナップバーから設定できます。 各部位についてスナップの有効/無効を設定できます。

操作/コマンド 説明
[境界枠のエッジにスナップ]ボタン バウンディングボックスの辺
[境界枠の角にスナップ]ボタン バウンディングボックスの角
[境界枠のエッジの中間点にスナップ]ボタン バウンディングボックスの辺の中間点
[境界枠の中央にスナップ]ボタン バウンディングボックスの中心
[パスにスナップ]ボタン パスのセグメント
[パスの交差点にスナップ]ボタン パスのセグメントの交差点
[矩形の角を含むシャープノードをスナップ]ボタン パスのシャープノード
矩形のシェイプの角
[円/弧の四分円点を含むスムーズノードをスナップ]ボタン パスのスムーズノード
円の四分円点
[直線セグメントの中間点をスナップ]ボタン パスのセグメントの中間点
[オブジェクトの中心をスナップ]ボタン オブジェクトの中心
[アイテムの回転中心をスナップ]ボタン 回転の中心
[テキストのアンカーとベースラインをスナップ]ボタン テキストのアンカー
テキストのベースライン
[ページの境界にスナップ]ボタン ページの境界
[グリッドにスナップ]ボタン グリッド
※グリッドが表示されている時だけ
[ガイドにスナップ]ボタン ガイド
※ガイドが表示されている時だけ

ガイドもグリッドと同じくスナップ先となる基準線です。 ガイドも表示・非表示を切り替えることができ、位置は自由に設定することができます。

操作/コマンド 説明
| ガイドを表示する

ガイドは、画面上部や左部のルーラから引き出すことができます。 上部のルーラからは水平ガイドが、左部のルーラからは垂直ガイドが引き出せます。 なお、上部のルーラも左部のルーラも、端からは斜めのガイドが引き出せます。

操作/コマンド 説明
(上部のルータからキャンバスへ)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
水平ガイドを引き出す
(左部のルータからキャンバスへ)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
垂直ガイドを引き出す
(上部・左部のルータの端からキャンバスへ)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
斜めのガイドを引き出す

引き出したガイドは自由に移動することも削除することもできます。

操作/コマンド 説明
(ガイドの上で)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
ガイドを移動する(キャンバス内にドラッグ)
ガイドを削除する(キャンバス外にドラッグ)

引き出したガイドはアンカーを中心に回転させることもできます。 また、アンカーはスライドさせることができます。

操作/コマンド 説明
(ガイドの上で)
SHIFT + マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
ガイドを回転する
(ガイドの上で)
SHIFT + CTRL + マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
ガイドを15度単位で回転する
(アンカーの上で)
CTRL + マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のドラッグ
アンカーをスライドさせる

ガイドの位置や角度はガイドラインダイアログで正確に入力することもできます。

操作/コマンド 説明
(ガイドの上で)
マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)のダブルクリック
ガイドラインダイアログを開く
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