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どんなソフトウェアなのか

Inkscapeは貼り絵のようなソフトウェア

Inkscapeはベクタ画像を扱うためのソフトウェアで、貼り絵のように絵を描くことができます。 ベクタ画像は写真のような緻密な表現をするのは苦手ですが、イラストを描くのには向いています。 ロゴ、ポスター、アイコンなどはベクタ画像の得意分野です。

ベクタ画像とは

ベクタ画像とは、数式で表現された図形で構成された画像のことです。 例えば、半径が20で色が赤色で座標(10,8)を中心とした円、という具合です。

ベクタ画像での拡大
ベクタ画像での拡大

ベクタ画像では図形は数式で表現されるため、縮小したものを拡大しても劣化しません

  
ベクタ画像を扱う画像ソフトウェアを『ドロー系ソフトウェア』と呼びます。 由来は、初期のMacintoshに搭載されていたベクタ画像ソフトウェアが『マックドロー』という名称であったためです。
  
好きな形に切り抜いた紙をキャンバスに貼っていく手法、つまり、貼り絵のような感覚で描く画像ソフトウェアが『ドロー系ソフトウェア』です。 無償のドロー系ソフトウェアの代表がInkscapeです。

ラスタ画像とは

一方、ピクセルと呼ばれる点の集合で表現された画像をラスタ画像と呼びます。 身近なところでは、デジカメで撮影した写真がラスタ画像です。

ラスタ画像での拡大
ラスタ画像での拡大

ラスタ画像は緻密な表現ができますが、縮小したものを拡大すると劣化します

  
ラスタ画像を扱う画像ソフトウェアを『ペイント系ソフトウェア』と呼びます。 初期のMacintoshに搭載されていたラスタ画像ソフトウェアが『マックペイント』という名称であったことに由来しています。
  
キャンバスに筆で塗るように描く画像ソフトウェアが、『ペイント系ソフトウェア』です。 なお、Inkscapeは『ペイント系ソフトウェア』ではないため、ベクタ画像を編集することはできません。

無償で使えるペイント系ソフトウェアの代表がGIMPです。 InkscapeとGIMPがあれば、趣味の範囲なら困ることはありません

GIMPの特徴・使い方については、GIMP入門を参照ください。

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InkscapeではSVG形式で保存される

Inkscapeで制作するドキュメント(画像)は、SVG形式で保存されます。 SVGとは、Scalable Vector Graphics(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)の略で、拡大・縮小自在のベクタ画像という意味です

SVGはInkscape独自のデータ形式ではなく、ウェブの国際標準組織であるW3C(World Wide Web Consortium / ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)によって開発されたオープンな規格です

オープンな規格であるため、Inkscape以外にもAdobe Illustrator、Power Point、LibreOffice Draw、Googleドキュメントなどでも読み書きが可能です。 また、2019年12月現在、主要なウェブブラウザはSVG形式をサポートしており、SVGファイルを読み込んで表示することができます。

  
全てのウェブブラウザが対応しているわけではありません。 また、主要ウェブブラウザでも旧バージョンではサポートされていないこともあります。

PNG形式でエクスポートできる

SVG形式はオープンな規格であるため、Inkscape以外のソフトウェアでも扱うことができます。 ただし、SVGファイルを扱えるソフトウェアは限られているため、SVG形式のままでは利用範囲が限られてしまいます

Inkscapeは、ドキュメントをPNG形式でエクスポートすることができます。 他のソフトウェアで利用したり、ウェブサイトで公開するためにはSVG形式よりもPNG形式の方が便利です。

ペイント系ソフトウェアで読み込む場合、つまり素材として利用する場合などはPNG形式でエクスポートしましょう。 また、ウェブサイト用のアイコンなど、PNG形式で配布・公開する場合もPNG形式でエクスポートしましょう。

  
そのソフトウェアの標準データ形式以外の形式で書き出すことをエクスポート、標準データ形式以外の形式で読み込むことをインポートと呼びます。 Inkscapeの標準データ形式はSVG形式ですので、それ以外の読み書きがインポート・エクスポートとなります。
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まとめ

Inkscapeは、ベクタ画像を制作するためのドロー系ソフトウェアです。 ベクタ画像とは数式で表現された図形で構成された画像のことで、イラストに向いています。

Inkscapeでは、ドキュメントはSVG形式で読込/保存されます。 また、PNG形式でエクスポートしたものを素材として利用することもできます。

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