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キャンバスの表示モード

  

様々な表示モード

Inkscapeには、標準の表示モードに加えアウトラインモード・フィルターなしモード・輪郭モード・アウトラインオーバーレイモードと呼ばれる4つの表示モードがあります。 表示モードを切り替えることで、軽快に作業したり、オブジェクトの形状の概略をつかむことができます

  
輪郭モードおよびアウトラインオーバーレイモードはInkscape 1.1から搭載された新しい表示モードです。

表示モードを切り替えてみる

では、実際に表示モードを切り替えてみましょう。

1. 画像を開く
1. 画像を開く

上図のように何でもいいのでフィルタ効果がかかっている画像を開きます。 なお、この画像ではテキストの縁取り部分にぼかし効果がかかっています。

現在の表示モードは標準モードですが、まずはアウトラインモードに切り替えてみます

2. 表示(V) -> 表示モード(D) -> アウトラインを実行
2. 表示(V) -> 表示モード(D) -> アウトラインを実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"表示(V)" -> "表示モード(D)" -> "アウトライン"を実行します。

3. アウトラインモードでの表示
3. アウトラインモードでの表示

上図のようにオブジェクトの形状の概略のみが表示されます。 アウトラインモードでは、シェイプとパスは幅が1ピクセルのストロークのみで描かれフィルは塗られません。 逆にテキストはフィルが黒色で塗られ、ストロークは描かれなくなります。

アウトラインモードの利点は、オブジェクトの形状の概略がわかりやすいことです。 他のオブジェクトで隠されているオブジェクトも透けて見えるため、全体の構造をつかみやすくなります。

では次に、フィルターなしモードに切り替えてみましょう。

4. 表示(V) -> 表示モード(D) -> フィルターなしを実行
4. 表示(V) -> 表示モード(D) -> フィルターなしを実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"表示(V)" -> "表示モード(D)" -> "フィルターなし"を実行します。

5. フィルターなしモードでの表示
5. フィルターなしモードでの表示

上図のようにテキストの縁取り部分のぼかし効果がなくなります。 もちろん、あくまでも表示上の話であり、ぼかしの設定は有効なままです

  
筆者の環境(Inkscape 1.2.1 / Windows 8.1 64bit)では表示モードを "フィルターなし" に切り替えても表示が変化しません。 表示モードを切り替えた後にInkscapeを終了し、再起動することで反映されます。 表示モードを切り替えても表示に変化がない場合は一度再起動してみてください。

フィルターなしモードで表示する利点は、PCへの負担が軽くなることです。 キャンバス上にフィルター効果を持つ大量のオブジェクトが配置されている場合は、標準モードではInkscapeの動作が遅くなることがあります。 動作が遅いと感じたら、フィルターなしモードに切り替えて軽快に編集しましょう。

続いては、輪郭モードに切り替えましょう。

6. 表示(V) -> 表示モード(D) -> 輪郭を実行
6. 表示(V) -> 表示モード(D) -> 輪郭を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"表示(V)" -> "表示モード(D)" -> "輪郭"を実行します。

  
Inkscape 1.3系からは、メニュー項目の名称が変わっています。 プルダウンメニューの"表示(V)" -> "表示モード(D)..." -> "細い線を強調"です。
7. 輪郭モードでの表示
7. 輪郭モードでの表示

上図のようにテキストの縁取り部分のぼかし効果が、おかしな見た目になっています。 実は、輪郭モードというのは細くて見えない線をハッキリと表示するための表示モードです。

  
筆者の環境(Inkscape 1.2.1 / Windows 8.1 64bit)では表示モードを "輪郭" に切り替えても表示が変化しません。 表示モードを切り替えた後にInkscapeを終了し、再起動することで反映されます。 表示モードを切り替えても表示に変化がない場合は一度再起動してみてください。

細い線というのは、標準モードでは表示されないことがあります。 あまりに細くて見えない場合もあれば、表示倍率が低くて見えないこともあります。 そのような、見えない線を見えるように表示するのが輪郭モードです

  
細すぎて印刷されない線をヘアラインと呼びます。 英語環境でInkscapeを起動すると輪郭モードは "visible hairlines mode" と表記されています。 つまり、"ヘアライン表示モード"ですね。

続いては、アウトラインオーバーレイモードに切り替えましょう。

8. 表示(V) -> 表示モード(D) -> アウトラインオーバーレイを実行
8. 表示(V) -> 表示モード(D) -> アウトラインオーバーレイを実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"表示(V)" -> "表示モード(D)" -> "アウトラインオーバーレイ"を実行します。

9. アウトラインオーバーレイモードでの表示
9. アウトラインオーバーレイモードでの表示

上図のようにオブジェクトの形状の概略が表示されますが、着色もされています。 つまり、アウトラインモードの上に標準モードを薄く重ねた結果になっています。

このように、アウトラインオーバーレイモードは、オブジェクトの形状をつかみやすく、かつ、全体の雰囲気もつかめるモードです。 なお、見ての通り輪郭モードと同じくヘアラインを表示する効果もあるようです。

  
  

まとめ

Inkscapeには、標準モード・アウトラインモード・フィルターなしモード・輪郭モード・アウトラインオーバーレイモードの5つの表示モードがあります。

アウトラインモードはオブジェクトの概略のみを表示するモードで、全体の構造をつかみやすくなります。

フィルターなしモードはフィルターの効果を無効にするモードで、PCへの負担を減らすことができます。

輪郭モードは細くて見えない線を見えるように表示するモードです。

アウトラインオーバーレイモードはアウトラインモードと標準モードと輪郭モードを合わせたモードで、オブジェクトの形状をつかみやすく全体の雰囲気もつかむことができます。

操作/コマンド 説明
(画面上部のプルダウンメニュー)
"表示(V)" -> "標準"
表示モードを標準モードへ切り替える
(画面上部のプルダウンメニュー)
"表示(V)" -> "アウトライン"
表示モードをアウトラインモードへ切り替える
(画面上部のプルダウンメニュー)
"表示(V)" -> "フィルターなし"
表示モードをフィルターなしモードへ切り替える
(画面上部のプルダウンメニュー)
"表示(V)" -> "輪郭"
表示モードを輪郭モードへ切り替える
(画面上部のプルダウンメニュー)
"表示(V)" -> "アウトラインオーバーレイ"
表示モードをアウトラインオーバーレイモードへ切り替える
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