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独自のテンプレートを作成する(その2)

  

自分でテンプレートを作成してみよう(続き)

前の記事の『独自のテンプレートを作成する』からの続きです。 引き続き、8cm CD/DVD用ラベルのテンプレートを作成する作業を行います。

8cm CD/DVD用ラベルのテンプレートを作成する(続き)

ここからは、ドキュメントにテンプレートとしての情報を埋め込む作業を行います。 テンプレートとしての情報は、XMLエディターウィンドウを使って埋め込みます。

26. 編集(E) -> XML エディター(X)...を実行
26. 編集(E) -> XML エディター(X)...を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "XML エディター(X)..."を実行するか、キーボードのSHIFT+CTRL+Xを押します

27. XMLエディターウィンドウが開く
27. XMLエディターウィンドウが開く

上図のようにXMLエディターウィンドウが開きます。 なお、XMLエディターウィンドウは、ドキュメントを直接編集するためのものです

これまでは、プルダウンメニューやキーボードショートカットおよびマウス操作でドキュメントを編集してきましたが、このXMLエディターウィンドウでもドキュメントを編集することができます

  
すでに説明したように、InkscapeのドキュメントはSVGという規格に準拠しています。 そのSVGという規格は、XMLという規格に従って作られています。 ドキュメントの規格を作成するためのXMLという規格があり、それに従ってSVGという規格が作成されているというわけです。 そのため、SVGのドキュメントはXMLとして編集することができます。

ではXMLエディターウィンドウを使い、ドキュメントにテンプレートとしての情報を埋め込んでいきましょう。 まずは、ルートの要素を選択します

28. 先頭行をクリックする
28. 先頭行をクリックする

上図のように先頭行をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でクリックします。

29. 先頭行が選択される
29. 先頭行が選択される

上図のように先頭行が選択されます。 また、下部に "id" や "version" などの情報が一覧で表示されています。 まず、選択された先頭行はルート(根幹)、つまり最上位の要素です。 そして下部の一覧の "id" や "version" は、この要素が持っている属性です

なお今回の作業では、下部の一覧に表示されている "id" や "version" などを気にする必要はありません。 大切なのは先頭行、つまり、ルートの要素が選択されていることです

では、テンプレートであることを表す要素を追加します。 ルートの要素の下に追加します

30. ルートの要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
30. ルートの要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにルートの要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

31. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
31. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:_templateinfo" と入力して[Create]ボタンを押します。

  
 
Inkscape 1.3系からは、要素ノードの作成ウィンドウは開きません。 XMLエディターウィンドウ上で直接入力できるようになりました(右図)。
32. inkscape:_templateinfo要素が追加される
32. inkscape:_templateinfo要素が追加される

上図のようにinkscape:_templateinfo要素が追加されます。 このinkscape:_templateinfo要素がこのドキュメントがテンプレートであることを表す要素です

ただし、まだ作業は終わりではありません。 追加したinkscape:_templateinfo要素の下に、まだいくつかの要素が必要です。 テンプレートの名前や作成者、検索用のキーワードなどを定義する要素です

まずは、テンプレートの名前の要素から追加しましょう。

33. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
33. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_templateinfo要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

34. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
34. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:_name" と入力して[Create]ボタンを押します。

35. inkscape:_name要素が追加される
35. inkscape:_name要素が追加される

上図のようにinkscape:_name要素が追加されます。 では続いて、このinkscape:_name要素に "CD/DVD Label 80mmx80mm" というテキストを追加します

36. inkscape:_name要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す
36. inkscape:_name要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_name要素を選択した状態で[新規テキストノード]ボタン([新規テキストノード]ボタン)を押します。

  
[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)ではないので間違えないようにしてください。
37. テキストノードが編集可能な状態になる
37. テキストノードが編集可能な状態になる

上図のようにテキストノードが編集可能な状態になります。 では、"CD/DVD Label 80mmx80mm" と入力してください。

38. テンプレートの名前を入力する
38. テンプレートの名前を入力する

上図のように "CD/DVD Label 80mmx80mm" と入力します。 このテキストが、テンプレートの名前となります

続いてはテンプレートの作成者の要素を追加します。

39. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
39. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_templateinfo要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

40. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
40. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:author" と入力して[Create]ボタンを押します。

41. inkscape:author要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す
41. inkscape:author要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す

上図のように追加されたinkscape:author要素を選択した状態で[新規テキストノード]ボタン([新規テキストノード]ボタン)を押します。

42. テンプレートの作成者を入力する
42. テンプレートの作成者を入力する

上図のようにテキストノードが編集可能な状態になりますので "My Name" と入力します。 このテキストが、テンプレートの作成者となります

次に、テンプレートの説明の要素を追加します。

43. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
43. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_templateinfo要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

44. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
44. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:_shortdesc" と入力して[Create]ボタンを押します。

45. inkscape:_shortdesc要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す
45. inkscape:_shortdesc要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す

上図のように追加されたinkscape:_shortdesc要素を選択した状態で[新規テキストノード]ボタン([新規テキストノード]ボタン)を押します。

46. テンプレートの説明を入力する
46. テンプレートの説明を入力する

上図のようにテキストノードが編集可能な状態になりますので "Simple 8cm CD/DVD Label template." と入力します。 このテキストが、テンプレートの説明となります

続いて、テンプレートの作成日の要素を追加します。

47. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
47. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_templateinfo要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

48. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
48. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:date" と入力して[Create]ボタンを押します。

49. inkscape:date要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す
49. inkscape:date要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す

上図のように追加されたinkscape:date要素を選択した状態で[新規テキストノード]ボタン([新規テキストノード]ボタン)を押します。

50. テンプレートの作成日を入力する
50. テンプレートの作成日を入力する

上図のようにテキストノードが編集可能な状態になりますので "01-AUG-2022" と入力します。 このテキストが、テンプレートの作成日になります

最後にテンプレートの検索用キーワードの要素を追加します。

51. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す
51. inkscape:_templateinfo要素を選択して[新規要素ノード]ボタンを押す

上図のようにinkscape:_templateinfo要素を選択した状態で[新規要素ノード]ボタン([新規要素ノード]ボタン)を押します。

52. 要素ノードの作成ウィンドウが開く
52. 要素ノードの作成ウィンドウが開く

上図のように要素ノードの作成ウィンドウが開きますので、"inkscape:_keywords" と入力して[Create]ボタンを押します。

53. inkscape:_keywords要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す
53. inkscape:_keywords要素を選択して[新規テキストノード]ボタンを押す

上図のように追加されたinkscape:_keywords要素を選択した状態で[新規テキストノード]ボタン([新規テキストノード]ボタン)を押します。

54. テンプレートの検索用キーワードを入力する
54. テンプレートの検索用キーワードを入力する

上図のように(1)のテキストノードが編集可能な状態になりますので "cd dvd label 80mm 8cm disc disk" と入力します。 このテキストが、テンプレートの検索用キーワードになります

もうXMLエディターウィンドウは不要ですので、ウィンドウの(2)の[X]ボタンを押してウィンドウを閉じましょう。

ではここでドキュメントを保存しておきます

55. ファイル(F) -> 保存(S)を実行
55. ファイル(F) -> 保存(S)を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"ファイル(F)" -> "保存(S)"を実行します(またはキーボードのCTRL+Sを押します)。

56. ファイル名(N)を入力して[保存(S)]ボタンを押す
56. ファイル名(N)を入力して[保存(S)]ボタンを押す

上図のように『ファイルの保存先の選択』ウィンドウが開きますので、(1)のファイル名(N)に任意のファイル名を入力し、(2)の[保存(S)]ボタンを押して保存します。 なお、ファイル名には空白が入らないようにした方がいいかもしれません

良いフィル名の例 8cm_CD-DVD_Label.svg
悪いファイル名の例 8cm CD DVD Label.svg

では次に、テンプレート用フォルダの場所を確認します。 テンプレート用フォルダとは、テンプレートの置き場所のことです。

57. 編集(E) -> 環境設定(P)を実行
57. 編集(E) -> 環境設定(P)を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"編集(E)" -> "環境設定(P)"を実行します(またはキーボードのSHIFT+CTRL+Pを押します)。

  
プルダウンメニューには表示されていませんが、キーボードのSHIFT+CTRL+Pで環境設定ウィンドウを開くことができます。
58. 環境設定ウィンドウが開く
58. 環境設定ウィンドウが開く

上図のように環境設定ウィンドウが開きます。

59. システム -> システム情報 -> ユーザーテンプレートの値を確認
59. システム -> システム情報 -> ユーザーテンプレートの値を確認

上図のように"システム" -> "システム情報" -> "ユーザーテンプレート"の値を確認します。 ここに表示されているフォルダがテンプレート用フォルダです。

  
上図では "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\inkscape\templates\" がテンプレート用フォルダです。

ではここで、先ほど保存したテンプレートのSVGファイルをこのテンプレート用フォルダに移動してください

これで、テンプレートの配置も完了しました。 では、作成したテンプレートを利用してみましょう

60. ファイル(F) -> テンプレートから新規(T)...を実行
60. ファイル(F) -> テンプレートから新規(T)...を実行

上図のように画面上部のプルダウンメニューの"ファイル(F)" -> "テンプレートから新規(T)..."を実行します(またはキーボードのCTRL+ALT+Nを押します)。

61. テンプレートから作成ウィンドウが開く
61. テンプレートから作成ウィンドウが開く

上図のようにテンプレートから作成ウィンドウが開きます。 では、キーワードで検索してテンプレートを探してみましょう

62. 検索: に"8cm"と入力する
62. 検索: に"8cm"と入力する

上図のように "検索:" に "8cm" と入力します。

63. テンプレートの一覧が絞り込まれる
63. テンプレートの一覧が絞り込まれる

上図のようにテンプレートの一覧が絞り込まれます。 (1)に作成した "CD/DVD Label 80mmx80mm" が選択されていますので、(2)の[テンプレートから作成]ボタンを押します。

64. 作成したテンプレートからドキュメントが作成される
64. 作成したテンプレートからドキュメントが作成される

上図のように作成したテンプレートからドキュメントが作成されます。

  
  

まとめ

オブジェクトの作成・配置を終えたらドキュメントにテンプレートとしての情報を埋め込む必要があります。 そのためには、XMLエディターウィンドウを利用する必要があります。

操作/コマンド 説明
SHIFT+CTRL+X XMLエディターウィンドウを開く

埋め込むXMLの要素の位置は以下の通りです。

要素 位置
inkscape:_templateinfo ルートの要素の下
inkscape:_name inkscape:_templateinfo要素の下
inkscape:author inkscape:_templateinfo要素の下
inkscape:_shortdesc inkscape:_templateinfo要素の下
inkscape:date inkscape:_templateinfo要素の下
inkscape:_keywords inkscape:_templateinfo要素の下

各要素の意味は以下の通りです。

要素 意味
inkscape:_templateinfo テンプレートであることを表す
inkscape:_name テンプレートの名前
inkscape:author テンプレートの作成者
inkscape:_shortdesc テンプレートの説明
inkscape:date テンプレートの作成日
inkscape:_keywords テンプレートの検索用キーワード

以下が埋め込むXMLの要素の例です。

  1. <inkscape:_templateinfo>
  2. <inkscape:_name>CD/DVD Label 80mmx80mm</inkscape:_name>
  3. <inkscape:author>My Name</inkscape:author>
  4. <inkscape:_shortdesc>Simple 8cm CD/DVD Label template.</inkscape:_shortdesc>
  5. <inkscape:date>01-AUG-2022</inkscape:date>
  6. <inkscape:_keywords>cd dvd label 80mm 8cm disc disk</inkscape:_keywords>
  7. </inkscape:_templateinfo>
 

上記のテンプレートとしての情報を追加したらドキュメントを保存し、テンプレート用フォルダに配置します。 テンプレート用フォルダは、環境設定ウィンドウで確認することができます。

操作/コマンド 説明
SHIFT+CTRL+P 環境設定ウィンドウを開く

テンプレート用フォルダに配置したら、いつでも利用することができます。

操作/コマンド 説明
CTRL+ALT+N テンプレートから作成ウィンドウを開く
メニュー